好きなのに、つらい。

その二つが同時にある恋が、こんなにしんどいとは思っていなかった。好きじゃなければ終わりにできる。でも好きだから、終わりにできない。それだけのことが、毎日をこんなに重くする。


近づくほど、離れていく

付き合い始めたころは、こんなじゃなかった。

連絡もくれたし、会おうと言ってくれることもあった。なのに少しずつ距離が縮まっていくと、反比例するように、彼の方が遠くなった。

こっちが「好き」を出せば出すほど、向こうが引いていく感覚。踏み込んだと思ったら、また最初に戻されるみたいな感覚。これを何度繰り返しても、慣れない。慣れ方がわからない。

最初は「忙しいのかな」と思っていた。でも違う、とだんだんわかってくる。彼は忙しいんじゃなくて、近くなりすぎることが怖いんだ、と。


自分が何かしたのかと、何度も振り返る

連絡が途絶えると、まず自分を疑う。

何か余計なことを言ったか。重すぎた?踏み込みすぎた?昨日の言葉、どこかおかしかったか。振り返っても、これといった原因が見つからないことの方が多い。

それでも考え続けてしまう。「あのときこう言えばよかった」「もう少し引いていたら違ったかも」。答えが出ない問いを、夜中にひとりでぐるぐると。

本当は原因が自分じゃないとわかっている。でも、わかっていても考えてしまうのが、この恋の消耗するところだ。


「回避型だから」と言い聞かせても、夜は寂しい

回避型という言葉を知ってから、少し楽になった部分はある。

距離を置くのは、冷めたからじゃない。親密さに慣れていないだけだ。深く関わることへの怖さがあるだけで、気持ちがないわけじゃない。そう頭ではわかっている。

でも、理解と感情はうまく一致しない。

連絡が来ない夜は、やっぱり寂しい。「回避型だから仕方ない」と思いながら、スマホを何度も確認している。寂しいという気持ちを、どこにも持っていけないまま、夜だけが長くなる。


好きであることと、しんどいことは、両立する

よく「しんどいなら別れればいい」と言われる。

でも、しんどいとしんどくないは、そんなに簡単に分けられない。しんどい日もあれば、彼の連絡が来たとたんに全部吹き飛ぶ日もある。しんどさの中に、ちゃんと好きがある。

好きという気持ちを否定されたくないから、誰にも話せないでいる。話せば「早く別れなよ」と言われる気がして。でも別れたいわけじゃないから、ひとりで抱えている。


それでも、今は好きでいることを選んでいる

答えはまだ出ていない。

このまま付き合い続けていいのか、距離を置いた方がいいのか、どうすれば彼に安心してもらえるのか。何もわからないまま、それでも好きという気持ちだけはある。

回避型の彼が好きで、でもつらい。その二つを両手に持ったまま、今日もまた連絡を待っている。