「チャット占いを使っていた頃、ずっと気になっていたことがあった」
チャット占いから電話占いに移った人の声を集めていると、そんな言葉によく出会います。今回紹介するのは、その中でも特に印象に残っている、ある利用者の体験談です。
彼女がチャット占いを選んだのは、電話で話すことがまだ怖かったから。知らない人と声でやりとりするのが苦手で、文字を打つだけで済むなら、その方が気持ちが楽だと思っていた。登録して、メッセージを打ち込んで、先生の返信を待つ。その繰り返しの中で、どこかずっと引っかかっていることがあったといいます。
返信は来る。でも、何かが違う気がする。
文字だけで、全部伝わるのだろうか
彼女がチャット占いに最初に感じたのは、伝わっているかどうかわからない、という不安でした。
自分が打ち込んだ文章が、どこまで先生に届いているのか。文字になった言葉が、気持ちをちゃんと運んでくれているのか。返信を読みながら、ずっとそのことが頭にあったそうです。
声で話すとき、うまく言葉にできなくても、声のトーンがある。間がある。泣きそうになったら、それも伝わる。「うまく言えないけど、こういう感じ」というものが、声にはある。
でも文字は、書いたことしか伝わらない。書けなかったことは、届かない。感情の細かい部分が削ぎ落とされて、要約された悩みだけが相手に届く感覚があった、と彼女は振り返ります。
相談の内容が、特に感情的なものだった
そのとき彼女が抱えていたのは、複雑な恋愛のことでした。
整理のつかない気持ちで、好きという感情と、終わらせなければという気持ちが、両方ある。それをどちらかに決めることができなくて、ただぐるぐるとしているだけの状態。
誰かに話したくて、でも誰にも話せなくて、その行き場のない気持ちをどうにかしたかった。
そういう相談を文字にしようとすると、どこから書けばいいかわからない。感情を言葉にしようとするほど、言葉から感情が抜けていく気がする。「『好きです』『つらいです』と書いても、その重さが伝わっているかどうかが、不安だった」と彼女は言います。
先生の返信は、丁寧なものだった。でも、どこか的を外れている感覚があった。それが先生の問題なのか、自分の伝え方の問題なのか、今でもわからないそうです。
声のトーンや間が、気持ちを補ってくれる
電話占いに変えてから、彼女が最初に気づいたのはそのことでした。
「うまく話せなくても、いいですよ」と先生が言ってくれた。話しながら声が詰まったとき、先生が少し待ってくれた。言葉になる前の間を、先生が受け取ってくれているような感覚があった。
文字で打ち込んでいたとき感じていた「伝わっているかどうかわからない」という不安が、声で話しているときはなかったといいます。うまく言えなくても、そこにいることが伝わっている。その安心感が、電話占いを続ける理由になった。
「先生の言葉がより的確に感じたのは、わたしの伝え方が変わったからかもしれません。声で話せたことで、伝わる量が増えたのだと思います」
占いの言葉よりも、話すこと自体に意味があった
電話占いで何度か話すうちに、彼女には気づいたことがあったそうです。
占いの結果や先生の言葉ももちろん大切だった。でも、それ以上に、声で話すという行為そのものが、気持ちを整理してくれていた。
言葉にしようとする過程で、自分の気持ちに気づく。誰かに聞いてもらっているという感覚が、ひとりで抱えていた重さを少し軽くしてくれる。電話を切ったあとに「少しすっきりした」と感じるのは、占いの言葉だけが理由じゃない。この感覚は、他の利用者の声でも繰り返し見かけるものです。
チャット占いが合う人もいる
チャット占いを否定したいわけではありません。
声を出せない環境にある人には、チャットの方が圧倒的に使いやすいと思います。深夜、隣に誰かがいる空間、移動中。そういうときに、声を出さずに相談できるのは、チャット占い特有のよさ。履歴が残るから、もらった言葉を後から読み返せるのも、電話にはないメリットです。
ただ、彼女にとっては、感情的な悩みを言葉にする前の段階から聞いてもらいたかった。文字にまとめる前の、ぐちゃぐちゃのままの気持ちを、声でそのまま届けたかった。
そういう相談には、電話占いの方が向いているのだと思います。
先生との相性も、伝わり方で変わってくる
電話占いで何人かの先生に話を聞いてもらう中で、彼女が気づいたことがもうひとつあります。
先生によって、引き出し方がまったく違うということ。話しやすい先生と、どこかかみ合わない先生がいる。相性の合う先生に出会えたとき、「これはチャットでは難しかったかもしれない」と感じたそうです。
声のトーンや間の取り方、話すペース。そういうものを感じながら、先生との相性をたしかめられる。文字のやりとりだけでは気づけなかった部分が、声を通して見えてくる。
どちらが正解、ということではなくて、自分の悩みや状況に合った方を選ぶことが、たぶん大事なのだと思います。
眠れない夜に、誰かに話を聞いてほしくなることがあります。
知らない人だからこそ、素直に話せることもあるはず。 声で気持ちを受け取ってもらえる電話占いを、悩み別にまとめてみました。