片思いを諦めようとしていました。
何度も、そう決めた。 でも諦めるたびに、また顔を見て、また声を聞いて、また引き戻される。 その繰り返しが、ずっと続いていました。
「届かない恋」というのは、こういうことなのかもしれません。 相手が気づいていないのか、気づいていても動かないのか、わからないまま時間が過ぎていく。
諦めようと思う夜がありました。 でも次の日になると、またその人のことを考えている。 どこかで名前を見かけただけで、心拍数が上がる。 自分でも、呆れていました。
諦めようとするたびに、また好きになっていた
「片思いを諦める」ということが、どういうことかわかりませんでした。
連絡先を消せばいいの? 会わないようにすればいいの? それとも何もせず、ただ時間が解決してくれるのを待てばいいの?
何をしても、気持ちが消えなかった。 一日中考えないようにしていても、夜になると戻ってくる。 他の人と楽しく話しながら、ずっと頭の中にその人がいた。 そういう日が、いくつも重なっていきました。
諦めようとするたびに、また好きになっていた。 だから諦めることができなかったのか、諦め方がわからなかったから好きでいたのか、もう順番がわからなくなっていました。
「今夜こそ終わりにしよう」と思って眠る。 でも翌朝、その人から普通にメッセージが来ただけで、全部が戻ってくる。 繰り返すたびに、自分がどこに向かっているのか、見えなくなっていきました。
脈がないのは、わかっていた
客観的に見れば、脈がないのはわかっていました。
二人きりになる機会がなかった。 話しかければ返してくれるけれど、向こうから話しかけてくることはなかった。 わたしのことを「特別」だと思っていないのは、たぶんわかっていた。
それでも、たまに目が合うとか、名前を呼ばれたとか、そういう些細なことを積み重ねて、「もしかしたら」と思い続けていました。 ごく普通の反応を、特別なものに見せようとしていたのかもしれません。
脈がないとわかっていても、諦められない。 そういう状態が続くうちに、「諦めよう」という気持ちと「まだ待ちたい」という気持ちが、毎日ぶつかり合うようになっていました。
他のことに集中しようとしても、結局その人のことを考えている。 連絡先を見ない日を作ろうとしても、気づくと確認している。 「もう好きじゃない」と口の中で言ってみても、全然そんな気がしませんでした。
諦められなかった本当の理由
なぜ諦められなかったのか。 自分なりに考えたことがあります。
「いつか伝えたい」という気持ちが残っていた。 ちゃんと気持ちを伝えないまま諦めることへの、後悔のなさに自信が持てなかった。 「伝えてだめなら諦められる」と思いながら、伝える勇気もなかった。
それと、「好きになること」が怖くなっていた時期でもありました。 深く好きになるほど、傷つくのが怖い。 それなら届かないまま好きでいる方が、まだ安全な気がしていた。 片思いのまま抱えている方が、終わりを見なくていいから。
でも、その「安全」が、じわじわとしんどくなっていきました。
進まない、終わらない。 諦めようとするたびに引き戻されて、また好きになって、また諦めようとして。 その繰り返しだけが続いていた。
誰にも話せないまま、抱えていた
この気持ちを、誰かに話せたことがありませんでした。
友達に相談するには、うまく説明できなかった。 「好きな人がいるんだけど」から始めると、「告白すればいいじゃん」で終わる。 でも問題はそこじゃなかった。 告白するかしないかじゃなくて、諦めるかどうかが、わからなかった。
家族には余計に言えなかった。 心配をかけるだけで、何も解決しない気がしていた。
ひとりで抱えていると、同じことをぐるぐると考え続けるだけで、何も変わらない。 「どうすればいいか」が全然見えないまま、ただ疲れていきました。
眠れない夜は、スマホの画面だけが光っていました。 その人との会話履歴を読み返して、どこかに「脈あり」のサインが残っていないか探す。 ない、と思う。それでもまた読み返す。 そういう夜が、何度もありました。
電話占いに相談しようと決めた夜
ある夜、電話占いに相談しようと思いました。
電話占いを使い始めたのは、別の悩みがきっかけでした。 それからいくつかのサービスを使って、何人かの先生に話を聞いてもらっていました。 「知らない人だから話せる」という感覚は、すでに知っていた。
だから今回も、「とりあえず話してみよう」と思うことができた。 友達でも家族でもない、わたしのことを知らない誰かに、この気持ちを全部話したかった。
占いで「告白するかどうか」を決めてもらうつもりではありませんでした。 相手の気持ちを「当てて」もらうことへの期待も、それほどなかった。 ただ、ひとりで抱えていたものを、一度誰かに渡したかった。 それだけの気持ちで、電話しました。
深夜、サービスのページを開いて、プロフィールをいくつか読んで。 「この人にしよう」と決めたのに、電話ボタンをすぐには押せなかった。 しばらく画面を見つめてから、ようやく押しました。
先生に言われたこと
霊感霊視が得意な先生に見てもらいました。
最初に「今どういう状況か」を話したら、先生が少し沈黙して、こう言いました。
「あなた、この人を手放すことを怖がってますね。でも相手を失うのが怖いというより、また誰かを好きになることが怖いんじゃないですか」
その言葉が、しばらく頭から離れませんでした。
相手のことが好きだと思っていた。 でも先生の言葉を聞いて、「この片思いを終わらせたら、また一人になる」という怖さを抱えていたことに気づきました。 相手が好きというより、「好きな人がいる状態」にしがみついていたのかもしれない。
「今の気持ち、本当にその人への気持ちですか。それとも、孤独が怖いんですか」
そう聞かれたとき、すぐに答えられなかった。 泣きながら切った夜ではありませんでした。 ただ、「ああ、そうか」と思いながら、しばらくスマホを手に持ったまま動けなかった。
決断できた理由
先生に「手放しなさい」と言われたわけではありません。
「今のあなたに何が必要か」を話してもらって、自分でわかった、という感覚でした。 占いで答えが出たのではなく、話すことで自分の中にあった答えが見えてきた。
諦めることへの「怖さ」の正体がわかったら、少し楽になりました。 恐れていたのは「孤独になること」であって、相手を失うことへの純粋な悲しみとは少し違っていた。 それがわかると、「諦める」という言葉が重くなくなった気がしました。
「今は手放す時期だと思います」という先生の言葉を、うなずきながら聞いていました。 うなずいた自分に、驚きませんでした。 どこかで、もうわかっていたのかもしれない。
その夜から、少しずつ気持ちが変わっていきました。 また好きになる瞬間もありました。 でも以前より、引き戻される感覚が薄くなっていきました。
名前を見かけても、心拍数が少し落ち着いていた。 会話を読み返す夜が、減っていった。 「もう諦めよう」と思う夜と、「また好きになった」と思う夜が、交互に来なくなっていった。
片思いを諦めるって、こういうことかもしれない
決断は、自分でしました。 占いは、そのための場所でした。
「諦める方法」を教えてもらったわけじゃなかった。 気持ちの整理を手伝ってもらった、という感覚に近い。
自分でも気づいていなかった「諦められない本当の理由」を言葉にしてもらえたことで、 ぐるぐると考え続けていたものが、少しだけ動いた気がしました。
片思いを諦めるって、気持ちを消すことじゃないのかもしれません。 「終わりにする」と決めることじゃなくて、「向こうを向いてみる」という感覚。 そのきっかけが、電話占いだった。
ひとりで抱えている間は、諦め方がわからなかった。 でも誰かに話したら、自分の中にあったものが見えてきた。 それだけのことで、ずっと止まっていたものが、少しだけ動いたのだと思います。
片思いを誰かに打ち明けたいけど、話せる人がいない夜があります。
知らない人だからこそ、素直に話せることがありました。 わたしが実際に話を聞いてもらった電話占いを、悩み別にまとめています。 よかったら参考にしてみてくださいね。